...宿屋の上(あが)り框(かまち)には...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...十許りの女の兒を上り框(かまち)に腰掛けさせて髮を結つてやつて居た...
石川啄木 「鳥影」
...真正面の框(かまち)に上胡坐(あげあぐら)になって...
泉鏡花 「瓜の涙」
...襖の框(かまち)や引手だとか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...「これでいいのですか」「いい」広巳は上框(あがりかまち)へ出て婢の出した瓶子と茶碗を引ったくるように執り...
田中貢太郎 「春心」
...歴史的社会的存在の框(かまち)を通って反映されて初めて...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...門の竪框(たてかまち)の上には血にまみれた手のあらゆる痕跡(こんせき)がその後長く見えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...石の框(かまち)に厚い錠前で固定してあり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「何處(どこ)の夜景(やけい)を見(み)る氣(き)なんだ」「銀座(ぎんざ)から日本橋通(にほんばしどほり)のだつて」御米(およね)は其時(そのとき)もう框(かまち)から下(お)り掛(か)けてゐた...
夏目漱石 「門」
...あとちょっとで框(かまち)に届きますよ」「馬鹿だな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上り框(かまち)に腰をおろして了ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上がりかまちへヘタヘタと崩折れたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...裏仲町(うらなかまち)にある「玉田美粧院」の二階八畳が借りてあった...
火野葦平 「花と龍」
...窓框(まどかまち)に腰をかけて待っているうちに神村は出てゆきました...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...框(かまち)に近く相田清祐が正坐していた...
本庄陸男 「石狩川」
...おかねさんは今日本橋大坂町(おおさかまち)十三番地に住む水野某の妻で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...差配の五兵衛が上り框(かまち)に腰を掛けて...
山本周五郎 「おれの女房」
...何喰わぬ顔して框(かまち)から上がりかけると...
吉川英治 「剣の四君子」
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