...許生員は破れかぶれに鞭を抛ってしまうより外なかった...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...紅葉が淡島寒月(あわしまかんげつ)にかぶれて「稲妻や二尺八寸ソリャこそ抜いた」というような字余りの談林風を吹かして世間を煙(けむ)に巻いていた時代であった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...破れかぶれになっているものと見える...
太宰治 「新ハムレット」
...われら破れかぶれの討入の義士たちは...
太宰治 「未帰還の友に」
...しゅッー吸殻の無我むくむくとした柳は夕闇を密造する磨りつくされ墨の暗黒童貞の間に華やかな夢を食べる飯食ふことに人生を浪費する神秘てふ永遠の憑きものに憑かれる海の蒼さは太陽の認識不足だ地上が太陽の思想にかぶれた...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...なんとなく彼女の説にかぶれかかっているのである...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...クリストフは家の者たちの熱心さにかぶれていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すっかりかぶれてしまって...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...吾々(われ/\)が十六七のとき文天祥(ぶんてんしやう)の正気(せいき)の歌などにかぶれて...
夏目漱石 「艇長の遺書と中佐の詩」
...やぶれかぶれだけ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...やぶれかぶれな気持ちになると云うものは全く気持ちのいいものだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...やぶれかぶれで、またぬか漬けの茄子(なす)を出して食べる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...どうも破れかぶれのものが人を訪ねてゆく宿命になるらしい...
原民喜 「かげろふ断章」
...心ではかなり迷信にかぶれていた妻は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...第二十六章 やぶれかぶれ女性陣が席を外すと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...もう破れかぶれだ――天気になれ...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...皆王の前身舌二枚ある蜥蜴たりし業報(むくい)にかぶれ...
南方熊楠 「十二支考」
...マエナラの山には松をかぶれるパンの神まつられ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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