...歿(な)くなった母の遺物(かたみ)であった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...奥様のお記念(かたみ)だか...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...あなたの阿母(おっか)さんの記念(かたみ)がある...
泉鏡花 「縁結び」
...「……別れの冬木立(ふゆこだち)遺品(かたみ)にちょうだいなあなたの心臓をええ――あたしは吸血鬼……」赤い苺の実というのは...
海野十三 「恐怖の口笛」
...「別れの冬木立(ふゆこだち)遺品(かたみ)にちょうだいなあなたの心臓をええ――あたしは吸血鬼……」という合唱につられたかのように...
海野十三 「恐怖の口笛」
...記念(かたみ)にこそは分ちしか...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...紀念(かたみ)の白楊(はこやなぎ)...
薄田淳介 「白羊宮」
...余や附添婦がかたみ代りに勧めても首を振って用いなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...二つの洋画の額面をかたみがわりに睨(にら)めておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...よい方を取るべき遺品(かたみ)分けの方へ眼が光ったりして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただこれならば往生が出来るという御一言だけを生涯の御かたみに戴いてまいり度うございます」法然がそれを聴いて答えていうに...
中里介山 「法然行伝」
...八端(はったん)のドテラをかたみに置いて俊ちゃんは東京をたってしまった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...これも詩の因縁でせう先日 能楽書林で「谷間より」を見せてもらひました お元気でやつて下さいあなたにはセビロ服をかたみに差上げます(作品「悲歌」が同封された)...
原民喜 「遺書」
...この不幸な青年たちのかたみなのである...
久生十蘭 「海豹島」
...死んだ後でおれの形見(かたみ)としてあの男にやるように遺言に書いておこうわい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...おかたみ分けには新しいものをお買いになります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かたみに逐ひ遣り...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そこで私は天鬼から師のおかたみを受けることになっているので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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