...老人は片々(かたかた)の足を洗つたばかりで...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...片々(かたかた)の人指(ひとさし)ゆびで...
泉鏡花 「悪獣篇」
...かたかたと音をさしはじめた...
田中貢太郎 「黄燈」
...足でさなずって下駄と草履をかたかたに履いて...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...私のつづいて入ったあとを閂(かんぬき)を差してかたかた締めておいて...
近松秋江 「黒髪」
...お母さんの下駄の音がかたかたと闇にひびいた...
壺井栄 「大根の葉」
...やがてまたかたかたと草原の中の石ころ道を走り出した馬車と一緒に...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...一文銭に片々靴(かたかたぐつ)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...三千代(みちよ)は次(つぎ)の部屋(へや)で簟笥の環(くわん)をかたかた鳴らしてゐた...
夏目漱石 「それから」
...片片(かたかた)の方は捨ててある...
夏目漱石 「それから」
...向うの足を見るとその男の靴足袋(くつたび)の片々(かたかた)が破れて親指の爪が出ている...
夏目漱石 「野分」
...叔父はまた片々(かたかた)の手に持った小さい紙片(かみぎれ)を彼女の前に出した...
夏目漱石 「明暗」
...かたかた音をたてゝ空を走つて来るやうなそんな...
林芙美子 「朝夕」
...かたかたと飛石を伝ひゆくに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...門の扉をかたかたといわせているが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雄鶏が片々(かたかた)の羽をひろげて...
森鴎外 「鶏」
...ちんばのその脚がかたかたと床に慄えた音をたてた...
山川方夫 「演技の果て」
...うっかり、下ろし忘れた茶瓶(ちゃびん)のふたが、かたかたと、おどった...
吉川英治 「親鸞」
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