...近い野山はゆふ空と共にほの赤くかすんで見える...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かすんで見えるのです...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...むこうにかすんで見えるのが房総の山々でございます...
太宰治 「断崖の錯覚」
...遠い四国地の方はふんわりとした靄(もや)に包まれて陸も空もぼかされたようにかすんで見える...
壺井栄 「大根の葉」
...弁信さんお前は知らないあたしがどこにいるかお前にはわからないだろう海は広く山は遠い向うにぼんやりと山と山の上にかすんで見えるのは富士の山甲州の上野原でもあの塔の上では富士の山が見えたのに弁信さんお前の姿が見えない清澄の茂太郎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...山がかすんで見えるだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...煙のやうにかすんで見える...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...裏のすきだらけの枸橘(からたち)の生垣の穴を出入りした姿が今も遠い思い出の奥にかすんで見える...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...矢代は薄靄のかかった森の上にパンテオンのかすんで見える窓の傍まで行き...
横光利一 「旅愁」
...その史嶺は源語や平語の時代よりもなにかはるか遠くにかすんで見えるのであるらしい...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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