...白地の絣(かすり)に赤い帯をしめた...
芥川龍之介 「O君の新秋」
...荒い木綿の飛白(かすり)の皮をかけたのであつたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...太つたからだを飛白(かすり)の單衣(ひとへ)に包んだまま...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かすり傷一つ負っていません...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...拇指の爪でつけたようなかすり痕が一つ残っているだけである...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...灰汁桶(あくおけ)の雫やみけりきり/\す 凡兆油かすりて宵寝する秋 芭蕉灰汁桶が漏ってボタリボタリと音がしている...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...彼はただわずかな擦過傷(かすりきず)を受けたのみだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...白いあかすりとなり...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...かすり創(きず)だらけで...
中里介山 「大菩薩峠」
...その皮膚にもいくらかかすり傷が認められました...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...洗いざらした鳴戸ちぢみの飛白(かすり)...
林芙美子 「新版 放浪記」
...頬先(ほうさき)のかすり疵(きず)...
樋口一葉 「にごりえ」
...方々にかすり傷をこしらえ...
火野葦平 「花と龍」
...兎に角羽織も着物も対(つい)の飛白(かすり)の銘仙物で...
二葉亭四迷 「平凡」
...左二の腕にかすり傷でも負うたらしく...
三好十郎 「斬られの仙太」
...かすり創(きず)でござりまする」権右衛門は何者かに水落(みずおち)をしたたかつかれたが懐中していた鏡にあたって穂先がそれた...
森鴎外 「阿部一族」
...絣(かすり)の柄などにも一々名を与えて親しみます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...日前国懸両宮往古年中行事(ひのくまくにかかすりょうぐうおうこねんじゅうぎょうじ)にも「四月八日供躑躅(つつじをそなう)」という例はあるので...
柳田国男 「年中行事覚書」
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