...合唱隊がそれに答えるかすかな声だけだった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...」道祖神(さえのかみ)は、ちょいと語を切って、種々(しょうしょう)たる黄髪(こうはつ)の頭を、懶(ものう)げに傾けながら不相変(あいかわらず)呟くような、かすかな声で、「清くて読み奉らるる時には、上(かみ)は梵天帝釈(ぼんてんたいしゃく)より下(しも)は恒河沙(こうがしゃ)の諸仏菩薩まで、悉(ことごと)く聴聞(ちょうもん)せらるるものでござる...
芥川龍之介 「道祖問答」
...かすかな声でこう云った...
芥川龍之介 「葱」
...するとその時、呼吸とも声ともわからないほど、かすかな声が、面(めん)の下から親方の耳へ伝って来た...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...一層かすかな声で「省作さん」というた...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...かすかな声が……...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...かすかな声がします...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...帰って下さい」かすかな声である...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...甚兵衛さん」どこからか自分を呼ぶかすかな声がしましたので...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...しいて聞くとじつは誰某がお前の本当のおとっさんだとかすかな声で言った...
夏目漱石 「三四郎」
...目ざめたばかりの彼はふと隣室で妻のかすかな声をきくと...
原民喜 「美しき死の岸に」
...ときどきかすかな声がその沈黙を破った...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...少しよくなりましたらねえ」こうかすかな声で言う哀れな恋人が心苦しくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かすかな声がしました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「オオカミと七ひきの子ヤギ」
...かすかな声で、「妾(わらわ)は、袁紹(えんしょう)の後室(こうしつ)劉(りゅう)夫人です...
吉川英治 「三国志」
...船を呉へ向けてくれ」かすかな声でいった...
吉川英治 「三国志」
...ただ洩(も)れるかすかな声...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一そうかすかな声で言った...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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