...病既に膏盲(かうまう)に入る...
芥川龍之介 「骨董羹」
...お前は己の星占図の真だと云ふ事を首にかけてもうけ合ふ心算か』かう王が尋ねたことがある...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...かうやつて手紙を書いてゐますと...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...勇夫婦に安心させて置くべしだ」かう考へて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一服立てて進ぜよう」坊さんはかう言ひながら...
薄田泣菫 「小壺狩」
...・さんざふる夜の蠅でつるみます・たゞ一本の寒菊はみほとけに・山茶花さいてお留守の水をもらうてもどる・誰かきさうな空からこぼれる枇杷の花・しぐれたりてりだしたりこゝそこ茶の花ちつて・冬蠅とゐて水もとぼしいくらし改作二句この柿の木が庵らしくするあるじとしてこゝにかうしてみほとけのかげわたしのかげ(晩課諷経)十一月廿六日徹夜...
種田山頭火 「其中日記」
...とう/\かう云つた...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...反魂香(はんごんかう)の黄や澤桔梗の紫や其他名を知らぬ草花が霜枯れかゝつた草を彩どつて居る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...軒先(のきさき)に旅館(りよくわん)の灯(あかり)を出(だ)した二階建(かいだて)の家(うち)の格子戸(かうしど)を明(あ)け...
永井壮吉 「吾妻橋」
...余は近くへ來て見ると彌彦山がかうもつまらぬものに成るのかと驚いた位であつた...
長塚節 「彌彦山」
...改めてかう訊かれると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とにかく蒲原氏のかうした近況は...
萩原朔太郎 「蒲原有明氏の近況を聞いて」
...兼ねて、その製粉所から三軒目の家を、次兄が借りる約束にはなつてゐたのだが、かうして突然、罹災者の姿となつて越して来ようとは、誰も思ひがけぬことであつた...
原民喜 「小さな村」
...さあ聞かう?」「駄目/\――失恋だ!」砂に顔を埋めた...
牧野信一 「まぼろし」
...みんな勢一杯の力を出してもアーと一度しかうたえないのに...
三浦環 「お蝶夫人」
...ということがこの背中打(せなかう)ちの...
柳田国男 「母の手毬歌」
...それで僕は計數といふものをかう思ふのです...
吉川英治 「折々の記」
...父は例の下駄(げた)のはなしは少しも知らぬもの故、かうしたので、それを知つてはこの様には勤めなかつたらうと思ひながら私は家に居度(ゐた)くもあり、さりとて前日の決心に対し、行かぬといへば何となく済まぬ様なりて、少しく躊躇(ためら)つて居ると、母も出て参り升たから、母に頼んで諦めて貰(も)らはうと思ひつき升た...
若松賤子 「黄金機会」
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