...三隅さんのお袋とおぬいさんとが親切に介抱してくれるので...
有島武郎 「星座」
...「これ……お袋の骨だあ」と勃凸は珍らしくもないものでも見せるやうにつまらなさうな顔をして紙包みを私達の眼の前にさし出した...
有島武郎 「骨」
...清(せい)さんと清さんのお袋といっしょにおとよさんは少しあとになってくる...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...雙喜はあんまり多く取って阿發のお袋に叱られるといけないと思ったので...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...吉弥はお袋をつれて僕の室へあがっていた...
岩野泡鳴 「耽溺」
...お袋にうぶな奴と見抜かれるのも不本意であったから...
岩野泡鳴 「耽溺」
...きっと親父やお袋を殺しているのだ...
江戸川乱歩 「疑惑」
...親父もお袋も、血を引いていない子息(むすこ)の芳太郎のことをあまり気にかけてもいなかった...
徳田秋声 「足迹」
...母親に来ていてもらってもいいと言っていたお袋の言(ことば)を憶(おも)い出したが...
徳田秋声 「足迹」
...鶴さんはそのお袋が気に喰(く)わぬといって...
徳田秋声 「あらくれ」
...「兄さん」のお袋に友達...
徳田秋声 「黴」
...十一の年に実のお袋の仕向が些と腑におちねえことがあって...
徳田秋声 「躯」
...おつぎは「おゝ冷(つめ)てえ」といひながら竈(かまど)の口(くち)から捲(まく)れて出(で)る(ほのほ)へ手(て)を翳(かざ)して「今朝(けさ)は芋(いも)の水(みづ)氷(こほ)つたんだよ」とお袋(ふくろ)の方(はう)を向(む)いていつた...
長塚節 「土」
...お袋(ふくろ)が死(し)んでから老(お)いた卯平(うへい)は勘次(かんじ)と一(ひと)つに成(な)らなければならなかつた...
長塚節 「土」
...お袋が臍(へそ)くりでやらしていた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お袋が死んで少し自棄(やけ)になったんでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お袋が系図だとか何だとかいうようなものを風炉敷(ふろしき)に包んだのを持って...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...あのお袋は養子娘だから我が強くって...
横光利一 「旅愁」
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