...お志万(しま)は二十二烏啼の本塞(ほんさい)の奥の間で...
海野十三 「奇賊悲願」
...貫一は茶碗をお志万の方へ差出した...
海野十三 「奇賊悲願」
...それはお志保の居間の小窓であった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...そういう心づかいをされては倒(さか)さま事だが折角のお志故(ゆえ)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...お志があれば紙代でよろしい」と突然縁がはに軸をひろげた人がある...
高村光太郎 「気仙沼」
...お志はありがとう...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...斉彬公のお志をもつものだ...
直木三十五 「南国太平記」
...だが、今日は兵馬が、道行の道中の時のように、即(つ)かず離れずの煮え切らない受け答えはしない、いよいよ言葉を改めて、いよいよきっぱりと、「いや、お志は有難いし、情合いのほどもよくわかります、けれども、あなたの安定は、拙者の安定ではない、今日まで、縁あってあの道中、助けつ助けられつしてここまで来たのは、君の方で拙者に親切をしてくれたから、拙者もまた乗りかかった舟、仏頂寺、丸山の徒ならば知らぬこと、かりそめにも女の身一つを、山の中へ投げ出して、お前はお前、わしはわし、どうにでもなれと不人情のできない羽目に置かれたから、それで、心ならずも――ここまで同行をして来たのです、ここへ来て、君の一身が、もう全く心配がない、安定の見込みがついたとなれば、拙者の使命は完全に果されたのだ、この上、君の御好意に随うのは、もう人情の上を越えた溺没――少し言葉がむずかしいが、今まではおたがいに親切、これからはおたがいに溺れるということになり兼ねない...
中里介山 「大菩薩峠」
...お志(こヽろざ)しの文(ふみ)封(ふう)は切(き)らねど御覽(ごらん)ぜよ此通(このとほ)りと...
樋口一葉 「曉月夜」
...いくらでもお志(こころざし)しだいにはらえばいいというのである...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...君のお志は有難い...
三浦環 「お蝶夫人」
...六条院も中宮のお志をお助けになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「深いお志からの御微行でしたわね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...実は主命を帯びて帰国を急ぎまするもの……お志は千万忝(かたじけ)のうは御座るが……」「……御尤(ごもっと)も……御尤も千万とは存じまするが...
夢野久作 「斬られたさに」
...天晴れなお志と見て助太刀いたした...
吉川英治 「剣難女難」
...……またもしそのお志なく...
吉川英治 「三国志」
...首尾ようお志(こころざし)は院へ聞え上げられました」「えっ...
吉川英治 「私本太平記」
...「それまでのお志とあらば...
吉川英治 「新書太閤記」
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