...畫廊畫廊はわが穉かりしとき、惠深き貴婦人の我を伴ひ往きて、おろかなる問、いまだしき感の我口より出で我言に發するごとに、面白しとて嬉(たのし)み笑ひ給ひしところにして、又わが獨り入りて遊び暮らしゝところなれば、今アヌンチヤタを導き往くことゝなりたる我胸には、言ひ知らず怪しき情漲り起れり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...あふことはまばらにあめる伊予簾いよいよ我をわびさするかな我おろかなるながめにも...
薄田泣菫 「独楽園」
...おろかなことをいう奴だととのさまはお笑いなされて...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...自嘲一句酒飲めば涙ながるるおろかな秋ぞ・貧乏は物そのもののねうちを解らせてくれる...
種田山頭火 「其中日記」
...『十善天子の御果報申すもなかなかおろかなり』と平家御入水(ごじゅすい)の巻にございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...女の浅智慧や企みほどおろかなものはないということを...
久生十蘭 「虹の橋」
...ましてそのほかの事はいふもおろかなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...おろかな子供の影も殘らず...
森鴎外 「最後の一句」
...一々種を定め名を命ぜむはいともおろかなるべしと...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...「日本はおろかなる風俗ありて...
柳田国男 「山の人生」
...もうそんな歴代のおろかな轍(てつ)は...
吉川英治 「私本太平記」
...「おききとどけはかないませぬか」「おろかな問いを」正成は初めて...
吉川英治 「私本太平記」
...おろかなことです...
吉川英治 「私本太平記」
...なんでお止(と)めなさる」「おろかなことをお問いめさるな...
吉川英治 「神州天馬侠」
...おろかなほど優しい愛撫だのに――飢えていたことは事実であろう...
吉川英治 「親鸞」
...――この世をばわが世とぞ思うもち月のかけたるくまも無しと思えばと歌った藤原道長の世盛りもおろかなほどであった...
吉川英治 「親鸞」
...仇やおろかな苦労ではなかろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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