...やがて北半球を包んで攻め寄せて来るまっ白な寒気に対しておぼつかない抵抗を用意するように見えた...
有島武郎 「或る女」
...おぼつかないという目差しだった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかも私には、その金言さえ、おぼつかない...
太宰治 「春の盗賊」
...膝(ひざ)を没する泥濘道ではとてもおぼつかない」とまた思案をしたが...
近松秋江 「狂乱」
...母に示された小さな骨をおぼつかない手つきで拾ひあげてゐるのがたまらなかつた...
辻村もと子 「春の落葉」
...おぼつかない足のはこびが確かになって行くのが目に立って見えた...
寺田寅彦 「子猫」
...少しずつ量的分析へのおぼつかない歩みをはこんでいただけであった...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...おぼつかない手に...
永井隆 「この子を残して」
...にわか目くらだから足もとは至っておぼつかない...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...あんぽんたんとよばれた少女のおぼつかない記憶にすぎないが...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...あのなつかしい東京を見る事はおぼつかないではないだらうかと云ふ豫感がしてならなかつた...
林芙美子 「雪の町」
...おぼつかない舌の先で得意気に講釈したが...
牧野信一 「妄想患者」
...いよいよ逢つて見ればもしかすると思い出せるかも知れないけれど、しかし、おぼつかない...
三好十郎 「肌の匂い」
...宮は今もなおお命がおぼつかない御様子で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...確固とした信念がおありになるとは思えない女の悟りだけでは御仏(みほとけ)の救いの手もおぼつかない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おぼつかない町奉行の職を視(み)て参りました...
吉川英治 「大岡越前」
...おぼつかない計(はか)りでしたら...
吉川英治 「私本太平記」
...当城のささえもおぼつかない」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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