...さもうれしげにうなづくと見えしが烟(けふ)りのごとく消(きえ)うせ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...去年初雪より以来(このかた)二百日あまり黒闇(まつくら)の水のなかにありし金魚(きんぎよ)緋鯉(ひこひ)なんどうれしげに浮泳(うかみおよぐ)も言(ものいはゞ)やれ/\うれしやといふべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...飯を握(にぎ)りて二ツ三ツあたへければうれしげに持さりけり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...実に自分ながら不思議ですよ」女はいとゞうれしげに「たとひうそでも其お言葉は忘れません」「うそかまことか今に屹度しれますよ……お兄様も今頃は熱海へおつきでせうが...
田澤稲舟 「五大堂」
...うれしげに僕を迎えた...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...本当にお久しぶりでございますねエ」と幾はうれしげに浪子の横顔をのぞく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼女は心からうれしげに笑い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフはその様子をうれしげにながめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お土産もあるわと青江がうれしげに寄って来ても...
豊田三郎 「リラの手紙」
...毎日うれしげに、熱心に働く人は、とかくこの世の中に少ないのですから、幸福の神様は確かにひまにちがいありません...
羽仁もと子 「女中訓」
...(ええ 沁みるわ とても)少女はまるでうれしげに肯(うなず)く...
原民喜 「火の唇」
...正太うれしげに見送つて美くしと思ひぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...永年の宿願がかなったのであるから、露骨に、不器量な顔をほころばせて、どんなつまらないことにも、うれしげに、げらげら笑った...
火野葦平 「花と龍」
...そこにうれしげにだんらんしながらがやがやさわいでいる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...それが、このごろは、まるで気がつかず通りすぎてしまって、あとで、オヤと思うようになったのさ――こんな風じゃあ、商べえは上ったりだ――思い切って、転業でもしてしまわなけりゃあなるめえよ」「まあ、親分、それを、本気でいって下さるのですか?」と、雪之丞は、うれしげに、手を取らんばかり、「それが、ほんとうなら、どんなにうれしいか知れませぬ」「ウム、おまはんも、よろこんでくれるに相違ねえと思っていたが、しかし、やっぱし、さびしい気がしてなあ」闇太郎は、はかなそうに、白い前歯をあらわして笑った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...さあどうかお上り下さい」そう云っていかにも心うれしげに客間へみちびいていった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...与三左衛門はうれしげに...
吉川英治 「新書太閤記」
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