...うっとりと上気して雀(すずめ)の交わるのを見ていた時...
有島武郎 「或る女」
...ただうっとりと夕焼けを眺(なが)めて...
太宰治 「新ハムレット」
...うっとりとそれらの声を聞きながら食事をしていた...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...彼はうっとりとなっていた...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...私はうっとりとして了った...
谷崎潤一郎 「少年」
...ドミン (うっとりとヘレナに見入って...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...(大正元年 十一月八日)暮秋の日竜田姫(たつたひめ)のうっとりと眼を細(ほそ)くし...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そしてうっとりとなった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...余はうっとりとしているとボーンという釣鐘の音が一つ聞こえた...
正岡子規 「くだもの」
...嘘いつわりではないことが御合点出来たであろうと思うが――」呉羽之介はうっとりと...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...向ふではあの一ばんの姉が小さな妹を自分の胸によりかゝらせて睡らせながら黒い瞳をうっとりと遠くへ投げて何を見るでもなしに考へ込んでゐるのでしたしカムパネルラはまださびしさうにひとり口笛を吹き二番目の女の子はまるで絹で包んだ苹果のやうな顔いろをしてジョバンニの見る方を見てゐるのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...笛の音(ね)にうっとりと聞きほれています...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...うっとりと、彼女は飽かず眺めつづけた...
山川方夫 「箱の中のあなた」
...明日にでもいくとすべえ」杢助はうっとりと眼をつむった...
山本周五郎 「似而非物語」
...うっとりとしたような眼で見まもっていた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...身動きもせずうっとりと聞き惚(ほ)れていた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...「あたしそう思いましたの」彼女のまなざしが、ふいに、うっとりとなり、表情は酔うような、空想のいろに掩(おお)われた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...うっとりと寝椅子に寝ころんだ儘...
蘭郁二郎 「足の裏」
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