...うそ寒い秋の気が動いていないところはない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...そのうそ寒い路の上には...
芥川龍之介 「東洋の秋」
...なんとも云えないうそ寒い後姿だった...
海野十三 「俘囚」
...首筋からゾクゾクとうそ寒い感じがして...
橘外男 「逗子物語」
...うそ寒い日光が白くそそいで...
谷譲次 「踊る地平線」
...秋がふかうなる――ソデナシを着てゐてもうそ寒い――雨が落葉をたゝいて虫がないてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...何だかうそ寒い淋しさが矢島さんの心に寄せて来た...
豊島与志雄 「過渡人」
...妙にうそ寒い氣持がして來た...
中島敦 「環礁」
...明治三十七年の十一月の或るうそ寒い夕方...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...うそ寒いものが部屋に流れた...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...うそ寒い陽気だつたのに...
林芙美子 「浮雲」
...うそ寒い日である...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...二十六、真名古抒情の事並に二人の総監の事すこし広すぎる趣きの捜査課長室に、電灯ばかりがいたずらに明るく、周囲の白壁がチカチカとその光を投げ返す、うそ寒い風景...
久生十蘭 「魔都」
...あひにくうそ寒い曇日ではあつたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...うそ寒い潮風が吹き渡つて来た...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...ふたたび総毛だつようなうそ寒いおぞましさが...
山川方夫 「菊」
...うそ寒い秋の風だけだった...
吉川英治 「私本太平記」
...うそ寒い秋の陽(ひ)は...
吉川英治 「新書太閤記」
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