...いわば自分の片意地な料簡から...
伊藤左千夫 「春の潮」
...わたしはいわばわたし自身の日...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...いわば犯人は自己の陳述を裏書きすべき材料をことごとく自ら喪失せしめたに等しく...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...いわば世間並み、普通の事をやっていたというに過ぎなかったが、とにかく、その翌年再び受験してみると、成績は案外によかったらしいので、一年飛び越し、いちずに二年級にはいることができた...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...だがこういういわば今から見て単なる可能性に止まっている処の色々の偶然を介して...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...これらのいわばソーシャル・エンジニーアがなければ...
中井正一 「調査機関」
...かかる人を賢しといわば...
夏目漱石 「薤露行」
...いわば真善美の要求で...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...いわば一種の数学方法論の述作である...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...我々はそれに対していわば距離の関係に立っている...
三木清 「哲学入門」
...関係させぶりそのものの中で友情の本質がいわば語られるのであって...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...私たちが、ものをいわされず、書かされないとき、ちょうど節穴から一筋の日光がさしこむようにチラリと洩らされる正義の情、抑圧への反抗は、いわば、人々の間に暗黙のうちに契約となったいくつかの暗号のようなものであった...
宮本百合子 「現代の主題」
...いわば横に広く買っているに過ぎなく...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いわば「稲の産屋」と見立てた信仰のあらわれであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...いわば高氏が当家から奪ったものよ...
吉川英治 「私本太平記」
...いわば陰性の戦(いくさ)だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...いわば、この仕事はそっちが七分で、おれが三分、その三分がとこで、丹石流(たんせきりゅう)の腕前を貸してやるようなものだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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