...「いろは辭典」は...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...しかし、それよりもなおおもしろかったのは、百姓のそれを思わせるような大きな右手の人差指で、話をしいしい、気忙しく畳の上に書きものをする癖で、それとなく気をつけて見ていると、その書きものは、いろはとなり、ロオマ字となり、漢字となり、時には大入道の頭になったりした...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そう言ったもの!」あなたの言ったことはきれぎれで恰度(ちょうど)「いろは」の御本を読むようだったので...
竹久夢二 「少年・春」
...丁度麹町のいろは牛肉店の奥のところに宿割(やどわり)をさせてゐた虎之助君を訪ねて贈つた...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...クロはさっきよりは、いくらかおちついていましたが、でも目のいろは、まだとろりとうるんで、生気(せいき)がありません...
新美南吉 「正坊とクロ」
...逆讀みはいろは文字の一つづつ上のを讀んで行く方法...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いろはにほへを鍵盤にした最も進んだ詩人の一人であつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...契沖が研究しましたのは先ほど挙げたような「いろは」の中の...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...それぞれ違った仮名として認めている「いろは」四十七文字は...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...いろはの用法、はなはだ広くして大切なるものというべし...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...米久は、いろはの如く、方々に支店があり、どの店も安いので流行っていた...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...いろはの本だつて誰一人一郎に借すどころではありませんでしたから――何と云つても一郎は不断のとほりに朝になれば羊を伴れて牧場へ行くより他はありませんでした...
牧野信一 「辞書と新聞紙」
...こういう名流人たちの保身上の「都合」というものはいろいろはたから分らない事情があるのだろう...
宮本百合子 「行為の価値」
...いろいろはっきりして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」三月二十九日に森枳園の許より「いろは字原考」二冊が来た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いろはの中ではヤマの上(かみ)がオクだからなどと馬鹿げた説明はすでに多い...
柳田国男 「山の人生」
...以呂波(いろは)歌か...
吉川英治 「親鸞」
...すぐその顔いろは...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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