...いらだたしい色を浮かべながら...
芥川龍之介 「偸盗」
...これが又恐竜のいらだたしい神経をよけい刺戟(しげき)したらしい...
海野十三 「恐竜島」
...いらだたしい心持がする...
鈴木三重吉 「千鳥」
...いらだたしい気持も...
太宰治 「正義と微笑」
...ようやくいらだたしい色が濃くうかびあがってきました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...・梨の花の明けてくる・咲いてゐる白げんげも摘んだこともあつたが・竹藪のしづもりを咲いてゐるもの・蕗をつみ蕗を煮てけさは麦笛ふく子もほがらかな里雑草ゆたかな春が来て逝く・播いてあたゝかな土にだかせる・おもひではあまずつぱいなつめの実・いらだたしい小鳥のうたの暮れてゆく・ぬいてもぬいても草の執着をぬく昨夜はとう/\徹夜...
種田山頭火 「其中日記」
...いらだたしい火花を出しながら駆使者の頭上に黒い呪(のろい)を投げている...
寺田寅彦 「電車と風呂」
...例のにがにがしそうないらだたしい調子で語をついだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...やがてイワン・フョードロヴィッチは恐ろしく不快ないらだたしい気分で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...頭の中にはいらだたしい幻が通りすぎた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無関心な眠りにたいするいらだたしい反抗を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...堪えがたくいらだたしいものでもあった...
中島敦 「狼疾記」
...私は私の前途がいかにもいらだたしいもののやうな感じを懐いた...
中原中也 「その頃の生活」
...十月の午後の光はいらだたしい植物の葉に触れてゐた...
原民喜 「かげろふ断章」
...どすんどすんと股くらいまで落ち込みいらだたしい...
松濤明 「春の遠山入り」
...労働者にとって極めていらだたしいことに違いないけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...どこからあの羨望と愛慕と羞恥といらだたしい悲痛とのまざり合った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...いらだたしい気持を押えかねているうちに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
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