...黙っていろと御云いなすったから...
芥川龍之介 「奇遇」
...「まあこれが古藤さん? なんてこわい方(かた)になっておしまいなすったんでしょう...
有島武郎 「或る女」
...浅葱絞(あさぎしぼ)りの手柄(てがら)をかけていなすった...
泉鏡花 「縁結び」
...旦那にそう言っていなすったよ...
泉鏡花 「婦系図」
...気を揉んでいなすった処へ...
泉鏡花 「婦系図」
...賞牌をお貰いなすったそうですね」私が訊(き)きますと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「お父つぁん! お前ほんとうにその値で買いなすったのかえ?」「そうともよ! この値で買わずにどの値で買う? ハハハハハ彦吉!魂消(たまげ)たか! 年は取っても父つぁんの腕金には筋金がへえっていらあ! この秋東京には仕入れに上った仲間内は八百人や千人はあるだろうが...
橘外男 「蒲団」
...「だからとのさまとおくがたとはあの火の中でじがいなすったことだろう...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...近年にはじまったことを上代からのことのようにいいなすのである...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...叔父さんも豪(えら)い心配していなすったに...
徳田秋声 「足迹」
...すっかり私をかついでおしまいなすったじゃありませんか...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...「気持が好いと云いなすった」「気持が好いと云った」「気持が好いとぬかした」等々の立場があり...
中井正一 「生きている空間」
...楽で御金の取れる口は断っておしまいなすって...
夏目漱石 「野分」
...側(そば)に誰がいなすったえ」「お里さんが付いていましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「まあ本当に何を勘ちがいなすって入らっしゃるのでしょうね...
堀辰雄 「ほととぎす」
...本当に女は子供をもってこそ生きるはりあいがあるものですね」「そんなにお思いなすって...
山本周五郎 「菊屋敷」
...さっきから左足を伸ばしたり縮めたりして歩く真似をしていなすったんですからね...
夢野久作 「一足お先に」
...湯鳴りを見物していなすッたが...
吉川英治 「江戸三国志」
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