...恐らく今でも、同じことであらうが、いつの頃からか、教授團から選擧して多數で當選した部長の中から選擧して任命されることになつてゐる...
會津八一 「大學とその總長」
...いつの頃からか私は女の絵ばかり描くようになってしまいましたが...
上村松園 「座右第一品」
...その彼にはいつの頃からか世にも不思議な病気が取りついたのです...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...いつの頃から、そんな傾向があらはれたものか、とにかく、惡い癖である...
太宰治 「『東京八景』あとがき」
...いつの頃からそんな習性がつき始めたのであらう...
太宰治 「道化の華」
...お銀はいつの頃かの楊梅の産地の美人の名であらう)など聯想をつゞけて居るうちにこれも圖案にしたくなつて楊梅の枝を小包で送つてもらつたりした...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...いつの頃からか野良猫のような性質に変った...
豊島与志雄 「絶縁体」
...これだけではいつの頃のものやら分らず...
豊島与志雄 「霊感」
...それをそそのかしたのは不破の関守氏でありまして、関守氏は、つい昨晩、お銀様に向って、こんなことを言いました――「醍醐の三宝院へ参詣してごらんなさいませ、あそこの庭が名作でございます、しかし、庭よりもなお、その道の人を驚かすのは、国宝の絵画彫刻でございまして、その絵画の数々あるうちに、ことに異彩を極めたのは大元帥明王(だいげんみょうおう)の大画像でございます、大元帥(だいげんすい)と書きましても、帥の字は読まず、ただ大元明王と訓(よ)むのが宗教の方の作法でございますが、あの大画像は、いつの頃、何者によって描かれたものか存じませんが、いずれは一千年以前のものでございましょう、幅面の広大なること、図柄の奇抜なること、彩色のけんらんなること、いずれも眼を驚かさぬはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、今迄流れてもゐなかつた川床に、水はさらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……幻影私の頭の中には、いつの頃からか、薄命さうなピエロがひとり棲んでゐて、それは、紗(しや)の服なんかを着込んで、そして、月光を浴びてゐるのでした...
中原中也 「在りし日の歌」
...――いつの頃か、まだひどく稚(おさな)い子供だった自分が、丁度これに似た気持を味わったことがあった...
本庄陸男 「石狩川」
...いつの頃からか私をさう称んでゐた...
牧野信一 「悪筆」
...それを追出す日といつの頃よりかいうのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...それがいつの頃よりか...
柳田国男 「母の手毬歌」
...水海道はいつの頃...
柳田國男 「水海道古称」
...とにかくにいつの頃にか九州にも「曲れ」という唱えごとは用いられていたのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...わが家は父祖いつの頃よりか...
吉川英治 「私本太平記」
...いつの頃(ころ)でありましたか...
和田萬吉 「竹取物語」
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