...それに宝石がいっぱいはいっているのです...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...そのうちに黒白(こくびゃく)の石が碁盤の上にいっぱいになった...
田中貢太郎 「竈の中の顔」
...スターの片方の目だけを同じスクリーンいっぱいに写し出すこともできる...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...いっぱい並んでいて...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...「森の女」の前には開会の当日から人がいっぱいたかった...
夏目漱石 「三四郎」
...じっとそれを見つめていたお延の眼に涙がいっぱい溜(たま)った...
夏目漱石 「明暗」
...煙草の煙でいっぱいにした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...机の上には大きな硯(すずり)や厚い帳簿や筆立や算盤(そろばん)がごたごたといっぱいに置かれてあった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...パリの通りは花でいっぱいになる...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...そらがいっぱいの黒い雲で...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...座敷の御簾(みす)をいっぱいに張り出すようにして裾(すそ)をおさえた中で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...向うのせいいっぱいの誠実をふみにじった...
山川方夫 「演技の果て」
...その月いっぱいおせんは満足に眠れない日を過した...
山本周五郎 「柳橋物語」
...船いっぱいに詰ったこの肥料の匂い――これは日本の故郷の匂いだ...
横光利一 「上海」
...真白な瓢形(ひさごがた)の繭(まゆ)をいっぱい藁(わら)の枝に産み作ることや...
横光利一 「洋灯」
...気の弱い眼にすぐ涙をいっぱい溜(た)めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...掛座敷にも床几(しょうぎ)にも客がいっぱいだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――だから今も今を精いっぱいにやっておるに止る」秀吉夫婦のこういったふうな話は...
吉川英治 「日本名婦伝」
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