...一応(いちおう)云うことの順序か何か考えているらしい面持(おもも)ちである...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...――元来芸術的に表現される為にはまづ一応(いちおう)芸術的に印象されてゐなければならない筈だらう...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...わからなくとも、いちおう、なぜ氷河期が来るのかということについて、説明されるのが、お身のためでしょうと思います」総監は、あくまで、ものやわらかだ...
海野十三 「第五氷河期」
...いちおう証人のもうしたては...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...二十面相の改名「透明怪人」の事件で、名探偵、明智小五郎(あけちこごろう)に、正体を見やぶられた怪人二十面相は、そのまま警視庁の留置場に入れられ、いちおう、とりしらべをうけたのち、未決囚(みけつしゅう)として東京都内のI拘置所(こうちしょ)に、ぶちこまれてしまいました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...請け合ってくれた」ふたりはいちおうそれで満足しておくほかはなかった...
江戸川乱歩 「影男」
...現像シタノヲ一往(いちおう)見セテ貰ッタ上デ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...一往(いちおう)聞いて下さいませんか」いうて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...いちおう両国へ廻って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いちおう調べたうえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これにも、いちおう、引いてもらいたいんだ...
三好十郎 「その人を知らず」
...古志(こし)郡宮内の一王(いちおう)神社の東には...
柳田國男 「日本の伝説」
...ともかくいちおう片づけてある...
山本周五郎 「おれの女房」
...八束の身分もいちおうおさまったのだから...
山本周五郎 「竹柏記」
...ともかくいちおう嬉しいような気持にさせる...
山本周五郎 「七日七夜」
...ただ問題は芝方のほうへいちおう承認の旨を通じてしまったことである...
山本周五郎 「日本婦道記」
...こういう努力はいちおう役立って...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...とにかくここはいちおう引取ってくれ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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