...その寝床にいざり寄って...
有島武郎 「或る女」
...次に聞居たる少歳は堪へかねた面持にいざり出でゝ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...やがて女は膝頭でいざり始めた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...」青扇は兵古帯(へこおび)をむすびながら床の間のほうへいざり寄った...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...尼御台さまは将軍家のお枕元にずっといざり寄られて...
太宰治 「鉄面皮」
...・墓がならんでそこまで波がおしよせていざり火ちら/\して旅はやるせないやるせない夢のうちから鐘が鳴りだした朽ちてまいにち綻びる旅の法衣だ眼がさめたら小さくなつて寝ころんでゐた覗いてる豚の顔にも秋風・けふのべんたうも草のうへにて波の音しぐれて暗し食べてゐるおべんたうもしぐれて朝寒夜寒物みななつかししぐるゝやみんな濡れてゐるさんざしぐれの山越えてまた山ずゐぶん降つた...
種田山頭火 「行乞記」
...……円窓へいざり寄って...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...ゴザをしいた船の胴(どう)の間(ま)に横いざりに坐(すわ)った足を...
壺井栄 「二十四の瞳」
...崖端へいざり出て...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この恩は忘れないぞ」林太郎はいざり寄って平次の手を取りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――」いざり寄つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小さな溜息をひとつつくとすこしずつ長火鉢のほうへいざり寄って行って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ふり袖をひるがえして座のなかにいざり出たお小姓は...
本庄陸男 「石狩川」
...じれったいったら」やっぱり幸福感をたたえた顔のまんまいざり寄ってきて...
正岡容 「圓朝花火」
...俗中の俗なる日常の話語に至りてはもとより用いざりしのみならず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...躄(いざり)の乞食が駈け出した位にしか感じない程度の新発見に過ぎないのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...不自由そうな身を蚊帳(かや)の中からいざり出しながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「おそば近く」いざり寄ったが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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