...「いきなり艫(とも)へ飛んで出ると...
泉鏡花 「海異記」
...いきなり相手に掴(つか)みかかりたい気持だった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...支那側からいきなり発砲してきたので...
高見順 「いやな感じ」
...私の猿の彫刻はほとんど原型がなく(ほんの小さなものをちょっとこしらえたが)、いきなり、カマボコなりの八、九十貫ある木をつかまえて、どしどし小口からこなして行ったのでした...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...七百度の鉄がいきなり零度の氷に接触すると騒動が起る...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...いきなり神棚に手をかけた...
豊島与志雄 「神棚」
...いきなり、毛布(けっと)を頭からかぶって、ヴァイオリンを小脇に掻(か)い込んでひょろひょろと一枚岩を飛び下りて、一目散に山道八丁を麓(ふもと)の方へかけ下りて、宿へ帰って布団(ふとん)へくるまって寝てしまった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いきなり駆けだすと...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...これはいきなり謝(あやま)ってしまうに限る...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...サンタクロースはいきなりのことにしばらくわけがわかりませんでした...
ライマン・フランク・ボーム Lyman Frank Baum 大久保ゆう訳 「サンタクロースがさらわれちゃった!」
...――思はぬ眼近にオリオンの星を見出したのでパトリツクが雀躍しながら駆け寄つた時に竜はいきなり火焔の洞窟と見紛ふ口腔(くち)を開けて迫つた...
牧野信一 「南風譜」
...いきなりいりませんて断っちまやがるよ」一太が賢そうな声を潜めて母に教えた...
宮本百合子 「一太と母」
...いきなりスパツと相手の頬に平手打ちを喰はせるスミ...
三好十郎 「おスミの持参金」
...23綿貫ルリが私の家を訪ねて來て案内を乞うたりしないのは、いつもの事であるが、この日は「先生今日は」も言わないで、いきなり、しめきつて話していた書齋のドアを默つてスッと開いて入つて來た...
三好十郎 「肌の匂い」
...真紀 何もしらないでいていきなりひどい目に会わされたりすると...
森本薫 「みごとな女」
...いきなり介の横顔を平手打ちにばッと撲(う)ッた...
吉川英治 「私本太平記」
...いきなり青貝柄(あおがいえ)の長刀(なぎなた)を揮(ふる)って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...飯をいきなり柏(かしわ)の乾葉(ほしば)でくるんで出すとか――藤原朝時代の原始的な慣(なら)わしを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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