...下手(へた)くそなぬたでもお見せ申したんでしょう……いい気なものね……この御本と一緒にもお手紙が来たはずね」愛子はすぐまた立とうとした...
有島武郎 「或る女」
...全くいい気なものだと...
梅崎春生 「Sの背中」
...いい気なものだと私を笑うなら...
高見順 「如何なる星の下に」
...いい気なものだ...
太宰治 「駈込み訴え」
...いい気なものであった...
太宰治 「十五年間」
...いい気なものがあるのかも知れない...
太宰治 「正義と微笑」
...いい気なものだったよ...
太宰治 「正義と微笑」
...いい気なものです...
太宰治 「清貧譚」
...いい気なものであった...
太宰治 「東京八景」
...自殺をいい気なものとして嫌った...
太宰治 「葉」
...かなりいい気なものでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうなっちゃこの世の中は闇だ」道庵先生の宗五郎気取りもかなりいい気なものであったけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...久助さんはいい気なもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...まあ聞いてくれ」これもいい気なもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...若々しい老尼もまた、いい気なもので、すらりとした尼さんの姿ではあるが、この尼さんは、袈裟(けさ)もなく、法衣(ころも)もなく、数珠(ずず)さえも手にしていない代り、前の人と対(つい)な団扇を持って、はたはたと路傍の花を撫でながら、「花尻の森へ行きましょうよ、忍踊(しのびおど)りを見に行きましょうよ」「何ですか、そこは……花尻の森というのは」「源太夫の屋敷あとなのです」「その源太夫と申しますのは?」「松田源太夫のことでございますよ」「松田源太夫――あんまり聞いたことのない名じゃ」「源頼朝公から、建礼門院様お目附のために差しつかわされた鎌倉の御家人(ごけにん)の名でございます、それがあの森に屋敷を構えていて、建礼門院様のお目附をしていました」「それは古い昔のことだなあ、そこに今晩お祭りがあるのですか」「森の中に竜王明神の祠(ほこら)がございましてね、今晩はそこで忍踊りがございます」「なるほど、唄が聞えますな」「さあ、しばらく、そのままで、あの唄を聞いていらっしゃい」「節(ふし)は聞えるが、詞(ことば)はわかりません」「森へ着くまでの間に、唄のおさらいをして上げますから、お聞き下さい、あちらの調子に合わせて、わたくしが唄って上げますから」森の中で起る節を伴奏にして、水々しい尼さんは、こちらの耳にもはっきりわかるように、忍踊りの歌詞(うた)を唄い出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...本当にいい気なものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いい気なものだ」彼はもっと顔をしかめた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...いい気なものでございますわア」「仰しゃいよ」珍しく姉がそう応じた...
山本周五郎 「思い違い物語」
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