...」趙生(ちょうせい)は半ば憐(あわれ)むように...
芥川龍之介 「奇遇」
...このあわれな母親は十八歳になる子と十一歳になる子とをおいて出かけたのでした...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...葉子は貞世から離れるといちずにそのあわれさが身にしみてこう思った...
有島武郎 「或る女」
...そもそも郵便局で無筆のあわれな爺さんに逢った事のはじめから...
太宰治 「親という二字」
...心ではひどく二成を憐(あわれ)に思って...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...こういうあわれなめくら法師がおりましたことを書きとめて下さいまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...あわれな女、彼女はこの学生の手紙を、まるで宝物のように、大事にしまっていたのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...蛙(かえる)をあわれむとともに蛇(へび)を踏みつぶすだけの心を持っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...几帳の陰のひとをあわれと思うにつけ...
久生十蘭 「奥の海」
...黙し――動かず――おののきて!あわれ! あわれ! わが身には生命(いのち)の光明(ひかり)消えうせぬ...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...――尾羽うち枯したあわれな姿で帰って来て...
本庄陸男 「石狩川」
...「きみはわからないのだ」とかれはあわれむような微笑(びしょう)をふくんで言った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あわれなる宿命の者が...
吉川英治 「大岡越前」
...曹操は、その弱冠なのに、眼をみはって、「あわれ、この青二才は、何者か」と、うしろへ訊いた...
吉川英治 「三国志」
...当惑とあわれみと...
吉川英治 「新書太閤記」
...――この事よこの事よと、玄蕃允に戒告(かいこく)した自己のことばの的中を、暗に誇るかのようにいったのは、かつては、瓶破(かめわり)とよばれ、鬼柴田ともいわれた剛将の声として、それを思う者には、あわれに聞えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...同郷の友の宮本武蔵が行った道を憐(あわれ)んだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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