...私は本当にあわてずに自分の道がどう開かれてゆくかを見ようと思った...
伊藤野枝 「転機」
...ちょっとあわてずに待ちたまえ...
海野十三 「超人間X号」
...あわてずさわがず...
海野十三 「電気鳩」
...そして彼は少しもあわてず...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...われわれがあわてずせかず賢明であるときには...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...伝六はかねがねこの質屋に一かたならず面倒をかけている事とて、次郎右衛門の言いにくそうな頼みを聞いて、向うは酒屋、うまく橋渡しが出来たら思うぞんぶん飲めるであろう、かつはこちらの質の利息払いの期限をのばしてもらうのはこの時と勇み立ち、あつかましくも質流れの紋服で身を飾り、知らぬ人が見たらどなたさまかと思うほどの分別ありげの様子をして徳右衛門方に乗り込み、えへへと笑い扇子を鳴らして庭の石を褒(ほ)め、相手は薄気味悪く、何か御用でも、と言い、伝六あわてず、いや何、と言い、やがてそれとなく次郎右衛門の希望を匂(にお)わせ、こちらさまは酒屋、向うさまは質屋、まんざら縁の無い御商売ではございませぬ、酒屋へ走る前には必ず質屋へ立寄り、質屋を出てからは必ず酒屋へ立寄るもので、謂(い)わば坊主(ぼうず)とお医者の如(ごと)くこの二つが親戚(しんせき)だったら、鬼に金棒で、町内の者が皆殺されてしまいます、などとけしからぬ事まで口走り、一世一代の無い智慧(ちえ)を絞って懸命に取りなせば、徳右衛門も少し心が動き、「桑盛様の御総領ならば、私のほうでも不足はございませんが、時に、桑盛さまの御宗旨(ごしゅうし)は?」「ええと、それは、」意外の質問なので、伝六はぐっとつまり、「はっきりは、わかりませぬが、たしか浄土宗で...
太宰治 「新釈諸国噺」
...大浪をかぶってもあわてず...
太宰治 「新釈諸国噺」
...急がずあわてずまず紹介状の封を切り...
谷譲次 「踊る地平線」
...あせらずあわてず...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...二人は、幸運のしつぽを、たしかに掴(つか)んだ人のやうに、あわてずに、すゝんでいきました...
新美南吉 「疣」
...ふたりは、幸運(こううん)のしっぽを、たしかにつかんだ人のように、あわてずに、進んでいきました...
新美南吉 「いぼ」
...まああわてずにおれみたいになるんだね...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...そして日傘(パラソル)と嚢(サツク)とを提(さ)げたわたしは決然として、馬車、自動車、乗合馬車、乗合自動車の渦の中を真直(まつすぐ)に横ぎり、あわてず、走らず、逡巡(しゆんじゆん)せずに進んだ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...長崎も今やあわてずにはいられなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...あわてずによくさぐってみい……おおこりゃ石段ではないか」「え...
吉川英治 「神州天馬侠」
...小平太はあわてず...
吉川英治 「新書太閤記」
...あわてずに、落胆めされずに、邸内隈なく、念を入れておさがしあれ』忠左衛門のことばには、常に不思議な信用があって、一党の者は、いつの場合でも、彼の声には信頼をもち、又、力をつけられる気がするのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あわてずともよい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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