...渾沌と名づくる荒涼なる混乱にてありし...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...このごろ老人もようやく忘(わす)れんとしつつありしをきょうは耳新しく...
伊藤左千夫 「告げ人」
...土木学者でありしと同時に...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...もと五軒ありしが...
大町桂月 「春の筑波山」
...ふとありし日(ひ)のまぼろしを...
薄田淳介 「白羊宮」
...ありしにも似ず窶れ給ひし御顏に笑(ゑみ)を含み...
高山樗牛 「瀧口入道」
...世にありし時心を附くる事もなくて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...よくかの山木は辛抱するぞという人もありしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...文部當局者が外交官の反對の爲に左支右吾の行動ありしは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...団十郎はその年春興行の折病に罹(かか)り一時は危篤の噂さへありしほどなればこの度菊五郎との顔合大芝居(かおあわせおおしばい)といふにぞ景気は蓋(ふた)を明けぬ中より素破(すば)らしきものなりけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...名義に拘泥(こうでい)する風習勿論昔よりこれありしといへども近来に至つてますます甚しきは何ぞや...
永井荷風 「桑中喜語」
...初め鉢植にてありしを地に下(くだ)してより俄に繁茂し...
永井荷風 「来青花」
...いづれに團扇のあげがたきお蘭が一人氣をもむ事もありし...
一葉 「暗夜」
...先日脱退説のありしは大デマなりと発表...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ありし日の鴈次郎が扮した上方の生世話物の舞台をしづかにおもひ返さう...
正岡容 「大正東京錦絵」
...凡兆深くここに考ふる所ありしや必せり...
正岡子規 「俳諧大要」
...(三月十七日)宝引(ほうびき)といふ事俳句正月の題にあれど何の事とも知らずただ福引の類ならんと思ひてありしがこの頃虹原(こうげん)の説明を聞きて疑解けたり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...さも珍しげに餅の焼くるを見てありしが...
柳田国男 「遠野物語」
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