...青雲(あおぐも)の向うにかくれている...
芥川龍之介 「犬と笛」
...野ネズミは戸口に立ってお日さまをあおぐことだけはゆるしていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...彼は辛棒強く横に立って炭をあおぐ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...島全体が濃い霧のために黝(あおぐろ)く濡れているのである...
太宰治 「猿ヶ島」
...蒼黒(あおぐろ)くでらでらした大きい油顔で...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...六人の見送りの人たちへおろおろ会釈している蒼黒(あおぐろ)い顔がひとつ見えた...
太宰治 「列車」
...青黝(あおぐろ)い夫の皮膚は金属性に乾(かわ)き切っている...
谷崎潤一郎 「鍵」
...永山の峰頭をあおぐ景色も秀逸で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一丈余りの蒼黒(あおぐろ)い岩が...
夏目漱石 「草枕」
...蒼黒(あおぐろ)い藻草(もくさ)が限りなく蔓延(はびこ)っていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...小高い行手に杉の木立(こだち)が蒼黒(あおぐろ)く見えた...
夏目漱石 「道草」
...青黝(あおぐろ)い背を光らせながらサラサラと草を押しわけてそばに積んである油壺の中へニョロリと入ってしまった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...しきりに手で顔をあおぐような真似をしている...
久生十蘭 「昆虫図」
...往来から見ても塀の上に蒼黒(あおぐろ)い樹木の茂りが家を隠していた...
水上滝太郎 「山の手の子」
...蒼黒(あおぐろ)いような疲れた顔を俯向(うつむ)けて...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...蒼黒(あおぐろ)く憔悴した顔にふりかかっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...蒼黒(あおぐろ)くむくんだ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...青暗(あおぐら)いわたしの書斎のなかへ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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