...それは我々のあえて意に介しないところである...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...『科学者サー・ウイリアム・クルックスをあえて信ぜしめた力を考えて見給え』――力強い自信のある彼の声は...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...民衆がそのかつて尊敬をもってめぐらしていた操り人形の一つに触れることをあえてするまでには...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...また謙遜(けんそん)ないしは聞きおじしてあえて近寄らない人もあるだろうし...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...あえて自分は教科書をもよごしたわけである...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...あえてクリストフにその心配をうち明けなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...捕虜が守っている沈黙、自分の生命をも顧みないほどのその注意、まず第一に叫び声を立てるのが当然であるのをじっとおさえてるその我慢、すべてそれらのことを、テナルディエの言葉によってマリユスは初めて気づいて、あえて言うが、かなり気にかかって心苦しい驚きを感じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あえて中に立って口を利(き)いてやるでもなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...小野さんは詩のために愛のためにそのくらいの犠牲をあえてする...
夏目漱石 「虞美人草」
...また竹は年所を経れば必ず花さくものなるかというにあえて必ずしもしかるに非(あ)らず...
牧野富太郎 「植物記」
...こんな永い間あえて薄給を物ともせず厭な顔一つも見せずにいつもニコニコと平気で在職していた事は大学としても珍らしいことであろうし...
牧野富太郎 「植物記」
...あえていいません...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...私があえて質問をする理由でもあるのです...
三好十郎 「アメリカ人に問う」
...ダンコとしてこれをあえてなすにあらずんば...
三好十郎 「猿の図」
...彼、行くての山道に煙のあがるを見なば、これ、敵が人あるごとき態を見せかくるの偽計なりと観破し、あえて、冒(おか)し来るに相違ない...
吉川英治 「三国志」
...あえて智を誇らなかった...
吉川英治 「三国志」
...従来語るのを好まなかった事もまた自分の愚や辱もあえて記録したつもりではある...
吉川英治 「年譜」
...この光圀(みつくに)があえて求めたものである」かれは何事も基本をそこにおいて考えた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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